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ファフナー

真壁によるてれぱしー

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気に食わなかったかったのだ。ほんのささいなことだったが。

「総士、飯食いにいこう」
「お前一人でいけ、僕は見てのとおりこんなにも忙しい。それともお前は僕のこの状況が理解できてないのか?」
「でも飯は食べないと」
「一食ぬいたところで体調にあまり影響はしない」
「するだろ」
「日本人は元来二食しか日に食事をしなかった」
「昔の人の話だろ、それ」
「お前とは胃の大きさが違う」
「別に食べ比べするわけじゃないだろ」
「お前との食事よりデータの解析のほうが大切だ」
「・・・お前・・」

ああいえばこういう、きわめつけには自分より数字をとった。
この不健康をみごとに表した体をもつくせに人には休眠をしっかりとれだの、体調管理を怠るななど言ってくる。
お前自身はどうなのだ。どの口がそんなことを命令する。
確かに総士と少しでも一緒にいたいという下心はある。いや、別に襲うつもりはないので下心ではないだろう。
自分としては本当に総士が心配でたまらないのだ。
身長があるから体格がよさそうに見えるがそんなことはない。
風呂をともに入った身として、肉がなさすぎの体に不安をおぼえる。
学校で体育にほとんど参加できないのは自分のせいだ。しかし球技が主に競技を占めるためもある。
その上もともと色素の薄い体だが、アルヴィスの地下にこもり日差しにあたらないので肌が白い。女子より白い。
屈強な筋肉とは無縁で細く、白い身体は総士は実は女性ではないのかという錯覚を起こす。
そのことを告げると殴りかかられる。それなりに痛い。
そしてその総士に欲情したのも事実だった。
聡明な頭をもつ総士は己の危機に気づいた。システムを通じ確信したらしい。
最近では少し近寄っただけでなんとなし自分の腕が届かない範囲へと逃げるようになった。
今もなにか自分がたくらんでいると思っているのだろう。失礼な奴だ。
ただ自分は総士の健康を気にかけているだけなのに。
総士があまりにも理不尽な理由で断ってくるものだから、なんだか腹がたってきた。


そんなに俺から逃げたいか、けど俺が逃がすはずがないだろ。
いや、お前も本当はわかってるんだろう?
逃げることはできないし、お前自身も俺から離れたいとは思ってないことを。
ただ俺が少し急いで距離をつめようとしたから照れているだけなんだよな。この照れ屋さんめ。
わかった。俺がそのはずかしがりな心の壁を崩壊させてやる。
俺がそうすることを待ってたんだろ、総士。
あぁ、ちゃんとわかってるさ。

総士の目をみつめ今しがた考えたことを(心の)声にして伝える。総士ならわかってくれる。

「・・おい」
「・・・・・・・」
「黙り込んだって僕はお前と食事しないからな」
「・・・・・・・」
「なに考えてるんだ、お前は」
「・・・・・・・」
「・・ばかじゃないのか・・」
「・・・・・・・」
「つきあってられない、時間の無駄だ帰れ」
「・・・・・・・わかってくれたか、総士」
「は?」
「待たせてわるかった」

今いく、とぽそっといい総士へ前進する。
総士は急に喋り、動き出した自分に驚いたのか今まで座っていた椅子から身をおこし壁にはりついた。
どうせ部屋からでる算段でも立てているのだろう。
しかし今回は総士本人の許可もおりた。今日の自分は何も障害がない。
同意の上なら全てが許されるはずだ。
睨みつけてくる総士につかみかかり、持ち上げ、ベットへとおろし、押し倒した。

「やめろ!一騎!おい!」

片方の腕は自分の髪をつかみ頭を押し返し、もう一方は自分の肩に肘より上の部分を押し当て力をこめて自分に対抗していた。折り曲げた片足が腹にあたって邪魔であった。他の方は自分の足で押さえつけたが。
自分は頭をつかんでいる方の総士の腕を取り払い自分の腕でベットに固定した。
利き腕は総士のベルトをはずしにかかった。

「お前って、ほんと不器用だな」

くすっと笑って総士の耳にささやきかけた。
総士は黙れ、でてけ、触るな、くたばれなど言って相変わらず照れていたがまんざらでもなさそうだった。
もう逃がさない。


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