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ファフナー 2

こんな妄想(派生 1-3)

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 ※ここからクッション 真矢様視点に移り変わり。

1.

その子供を初めて見たとき。
あまりにも彼と同じで、いや同じようにつくられたのだから当たり前だが、正直気味が悪かった。
彼と同じではなければ、同じでなければ。
しかし、一騎君の、彼の幸せそうな顔を見て、それでもいいか、なんて少し思ったり。
北極での出来事から完全に心の内を固めてしまった彼の、二度と見れなかった笑顔、怒った顔、穏やかな顔。
幸せそうな顔。
一騎君が幸せならば。


2.

「これ、お父さんが」

七月、遠見家に子供がやってきた。
手荷物には魚が二匹。おじさんが釣ったものだろう。お母さん大喜び。
この暑い中、魚と氷の入った荷物を持ってきたのだ。子供は玉のような汗をかいている。
健康的で何よりだ。彼の場合、不健康そのものだったから、こんな汗をかく姿など想像できないし。
タオルで汗をふいてやる。
彼と同じ、長い髪を少し上げたとき、皮膚が数箇所赤いことに気がついた。

「これ、どうしたの」
「一騎がやるんだ、ぼくは嫌なのに。あっ、これは内緒」

そのとき、ようやくこの子供が彼とは全く別だということに気がついた。
彼は、絶対に嫌とは言わない。
彼は、一騎が望むから、とか、そんなことを言うのだ。後ろに自分の嬉しさを隠して。

子供は彼じゃない。
可哀想な子供だ。本当は必要とされていない。
それなのに、体には痕をつけるのか。体だけは同じとでもいうのだろうか。
こんなに幼い、別の人間に対して。

3.

真壁家に行った。
一騎君は、幸せそうではなかった。
親子の関係も崩壊しているようであったし、何より彼が辛そうに、苦しそうにしている。
だから、そうはいっても子供には関係ないことだ。
何より、無責任だ。
代わりのためにつくっておきながら、代わりもさせない。
何故コアは彼のことを許したのだろうか。
まるで生き延びた者たちへの呪いのようだ。
あの少女は決してそんなことは望まないだろうが。

「真矢さん」

家を飛び出したところで、子供に会った。

「なかないで」

子供はハンカチを差し出した。
やはり彼とは違う。
彼はこんな素直に言えない。
なんだか可笑しくなって、少し笑ってしまった。

「ありがとう、総士君」

私は彼を名前で呼んだりはしない。
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