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ファフナー 2

こんな妄想(派生 1)

 ←こんな妄想(派生 1ー2) →今年もお世話になりました。
 派生なので、コメディ調にします。シリアスは疲れry 視点→史彦さん、でいきます。


1.

「お父さん」

一騎の真似をしているのだろうか、この子は自分のことを、お父さん、と呼ぶ。公蔵がこれを見たら憤怒するだろう。
栗色の髪を長くのばしているこの子は、外見上男には見えない。
紅音は女の子がほしいとか、昔言っていた気もする。
紅音のためだ。
今すぐにでも他の家に預けたい気持ちをねじふせる。
そんなことをしたら一騎に殴らねかねないが。

「お米はぼくがやる」

そしてやはり彼として再認識させられるのが、この自立した精神。
自分の炊く米は食べれない、そうはっきり言われる方がましだ。
一騎がウルドの泉でこの子を連れてきてからもう6年も経つのか。
今、目の前でシャカシャカと音を立てて米をとぐこの子も12歳になる。

2.

一番この家にいることが辛いのは、息子とこの子が揃うときだ。見ていられない。主に息子が。

「ただいま」

息子は自分を一瞥すると、すぐに子供の方へと向かう。
米を炊く釜を持つ子供の後ろから回り込んで、顔を持ち上げて口づけた。ああ、見ていられない。

「一騎、これ、もうしないで…」
「なんでだ?」
「一騎はぼくのお兄さんなんでしょ?こういうことはしないって、みんな言ってる…」

顔を赤らめながら子供は言う。公蔵、守ってやれなくてすまん。地獄に堕ちたら土下座する、許せ。

「みんなには、言わなければいいんだ、総士。それに俺たちはいいんだ」
「…なんで?」
「兄弟じゃないから」
「ふーん。じゃあみんなには言わないようにする」

そういう問題ではない。
息子によって異常な貞操感が育ってしまった可哀想な子供。
ああ、これを真矢君が見てしまったら。いや、真矢君ならなんとか…。
思わず読んでいた新聞を握り締めた。
ぐちゃっ、という音に反応した息子がこちらを向いた。

3.

6月のはじめ、夜尿意をもようして便所へと起きた。
出したところ、その反動で喉が渇いたので台所へ向かう。
明かりがついている。
子供がいた。
この子はやたらに肌が白かった。彼もそうであったからか。
今、古びた電球の明かりに照らされているその首から少し下の肌には、赤い斑点がいくつもあるのがはだけた寝巻きから確認できた。
子供は泣いている。

「総士君」
「お父さん、一騎が、やめてって、言ってるのに…」

そうだ、この子は形は彼と同じでも、彼本人ではない。
息子の全てを受け入れようと勤めてくれる彼ではない。
乱暴にして、この子供を壊してしまうようなことは、まさか息子もしないだろう。
しかし、このままでは公蔵が夢枕に立ちかねない。恐ろしい。

「今日は私の布団で寝なさい」

4.

真夜中に、しばらく訪れたことがなかった息子の部屋に入った。
布団は二枚敷いてある。
その片方の上に座る。

「総士は…?」

眠そうな息子の声。一体どこでこんな道へときてしまったのだろうか。
紅音、助けてくれ。

「俺の部屋で寝かせた、一騎、今日は父さんと寝るぞ」

返事はない。
ああ、明日は朝飯がないであろう。

5.

次の朝、予想に反して朝飯の用意があった。
しかし、食卓は険悪の二文字で表わされている。
下を向いて、幼いながら眉間にしわを寄せる子供。
対するは、涼しい顔をして魚をつつく息子。
子供の不満のベクトルは目に見えている。
自分が席につくと同時に、子供が一騎を見た。

「ぼく、自分の部屋がほしい」
「だめだ。そんなの許さない」

この家の主を介さないで会話が進む。

「私が許可する。総士君に部屋を与える」

子供のぱあっと明るい笑顔と冷徹な息子の睨みがとんで来た。
子供が学校へと向かった後、息子に忠告した。

「総士君はいなくならない、安心して寝なさい」

寂しそう、いや不安そうな息子の後姿が辛い。
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