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ファフナー

思わず

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こんなに必死に走る総士をみるのも久しいだろう。そして自分はそれを追う。
総士は息が乱れ苦しそうにしていたが、自分は汗ひとつかいていない。

「っはぁ、ついてっ、くるなっ!」

なにか叫んでいる。
本気をださずとも総士ぐらいの走行の速さには簡単に追いつける。しかしあえて少し間隔をあけて走る。
総士にあきらめさせず走らせ体力を奪い、またなるべく人目につかぬところに追い詰めるために。
総士が自身の部屋へ入ろうとしたとき自分も限界速度で体をねじこんだ。
そのまま床に二人なだれ込む。
下敷きにされた総士が体を打った痛みに小さく声をあげ眉間にしわをよせていた。
総士を逃がさぬよう左腕を背中にまわし体を密着させる。右腕は肩のうしろから総士の後頭部にのばした。
これで動けないだろう、自分は征服感で満たされいた。


それは戦闘後のいつもの状況やフェストゥムのデータ確認の総士によるパイロットへの説明の後だった。    
総士は淡々とした物言いで情報を伝え終わると眠気に襲われたのか目をこする。
他のパイロットたちは部屋をでていっている。

「寝てないのか?」
「必要最低限の休眠はとっている」
「最低限、だろ」
「・・・・・・」
「総士?」
「・・・・・」

話すのも面倒になったのかまばたきを繰り返しながら無言になった。

「・・総士、やっぱり眠いんだろ」

「・・・・うん・・」

その瞬間総士ははっきりと目をさました。表情がこわばった。
自分はそれが聞き間違いではないことを認識した。破壊力はすさまじい。
一歩、総士へと近づく。危機を察知し一歩後ろへ足を下げる総士。
二歩目において総士は部屋に備えついている机に足をぶつけた。

「ガタッ」

その音により狩が開始された。


体を固定され身動きのとれない総士から非難や罵倒の声があがる。

「何を考えてるんだお前はっ!ばかじゃないのか!このばか!筋肉ばか!」
「ばかっていいすぎだろ・・」
「うるさいっ!」

走ったせいで総士の首すじに汗が伝う。自分はそれに食らいついた。舐め上げ、あとをつける。
総士の体が震えたことが直で自分につたわる。
不健康な白い肌が上気し色づいた。
冷静なはずの総士の頭脳は働くのをやめたらしい。
口は音をだそうと開いたり閉じたりしているが何もででこない。
目は潤み今にも泣きだしそうだ。

「かずきっ・・・」

ようやくでてきた言葉で自分の名をよんだ。それが精一杯らしい。

「俺もお前が好きだ」

その三個の音を自分に対する愛情の告白と解釈し、緊張で乾いた唇に自分のものをおしつけ口内へ舌をのばしその味を楽しんだ。
勝利の鐘の音が体中に響き渡った気がした。
獲物は捕らえた。
そういう意味じゃない、そんなふうに思って目を見開いている総士と視線も交わった。



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