スポンサー広告

スポンサーサイト

 ←羽目をはずしたくなりました 2 →8月
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


もくじ   3kaku_s_L.png   スポンサー広告
  • 【羽目をはずしたくなりました 2】へ
  • 【8月】へ
  • TB(-)|
  • CO(-) 
  • Edit
   

ファフナー

羽目をはずしたくなりました 1

 ←羽目をはずしたくなりました 2 →8月
 鬼畜物注意!R18です。



















真壁一騎のマークザインでの帰還。島の窮地を救ったとはいえ、機密をもらし、マークエルフを失い、島を独断で出て行ったことに対する罪は大きい。一騎は医師に精神衰弱によるものだと判断された。しかし翌日にはアルヴィスから自宅に帰され、父親の監視のもとにある。
皆城総士と一騎は、一騎の帰還後からどことなくぎこちなかった仲が修復されたかのように同級生の目には映っていた。
金曜の21時近く。総士は随分と一騎を部屋にあげることにも慣れ、風呂上がりの乾かない髪のままベッドへと腰をかけていた。一騎はデスク近くの椅子に肢体を伸ばして座っている。特に二人の間にかわったことはなかった。ただ、互いに話したいことだけを気分にのせて言葉にしていた。

「総士は俺のこと変だと思うか」

一騎が総士に尋ねた。

「何をもって変だとするかによるな」

「なんだそれ」

「島を勝手に出て行ったことを考えると変なやつ、ということだ」

「・・・悪かったっていってるだろ」

「冗談だ。なぜそんなことを聞く?」

「べつに」

「僕が気になるだろ」

「・・・・・」

「一騎」

「そういう風に俺のことをいうのを聞いたんだ」

「だれが?」

「わからない」

そこまで話すと総士は少しの間、腕を組みながら黙ってしまった。一騎はまじまじと総士の顔をみつめた。

「僕はお前のこと変だとか思わないさ。だいたい昔から一緒にいるんだから、ちょっとのことじゃ驚かない」

「さっき、島を出て行ったことについては変だっていったろ」

「それはちょっとのことじゃないだろ、馬鹿」

一騎は困ったようにして閉口する。しかし総士が旧友だと、その口から言ったことが心底うれしく感じた。総士が己の存在を受けとめ、そして受け入れてくれたように思えてならなかった。冗談を口にするのも、軽くたしなめられるのも、すべて以前の一騎自身が望んでいた姿であった。一騎にとっての幸福がその瞬間であった。
そもそも一騎は誰かに、変だ、などと言われてはいない。総士が自分のことをなんと思っているのかを知りたくて、前日から用意しておいた会話のクッションだった。一騎にはそれを総士が見抜いているような気がしたが、望んだ通りの答えを聞いて、総士が見抜いているかどうかなどというこは、どうでもよくなってしまっていた。
総士が口を開く。

「・・・遠見がお前のことを心配していたぞ」

「ああ」

「ちゃんと後で礼をいえよ」

一騎は総士の言葉に頷いて答えたが、今までの幸せな気分に水をさすかのように、なぜこのタイミングで総士が真矢の話をだすのか疑問をもった。

「僕は、お前たち二人なら上手くやっていけると思っている」

一騎は黙ったまま総士をみあげた。総士は一騎の方を見ようとはせずに、独り言のように話していた。

「誰と、誰のはなしだ」

「お前と遠見だ」

「・・島はみんなで守るんだろ?」

「その話じゃない。将来の、いってみれば婚姻関係の話だ」

「・・・何いってるんだ、総士」

「冗談じゃないぞ。少しお前に自覚をもて、といってるんだ」

「なにが自覚だ!」

一騎は声を張り上げる。その顔は明らかに怒りの感情がみてとれた。総士は二人の仲がよいと思っていたので、一騎の急変に驚いて目を見張っていた。

「俺は・・」

「・・一騎、僕が悪かった。まだ先のことだ、気にしなくていい」

「総士」

「変なのは僕のほうか」

「総士、お前、なんでそんなに遠見の話をしたがるんだ。将来のことなんて、俺は一人かもしれないし、遠見じゃないかもしれないだろ」

「・・・僕が、遠見に好意を抱いてる、からかもしれない」

「・・・え?」

「他の奴に彼女がいくんだったら、僕はお前が遠見と一緒になってくれれば、なんてことを思ったんだ。一騎に悪いことをした」

一騎は心が冷えていくのを感じる。総士は遠見が好きで、でも叶わないと思ったから自分を利用しようとした、そんなことが頭中をめる。総士が一騎を目の前にして、誰か他の人間と話しているような素振りも癪にさわった。

一度、幸せを感じてから、すぐにそれが信じたくないものの上に成り立っていると気づいたとき、その喜びも全て恨みになる。


「なあ、総士。俺の話もきいてくれ」

総士は返事をしようと口を開きかけたその瞬間に、一騎の腕が肩をつかんで自分を押し倒すのをみた。

「一、騎・・・?」

総士は、上へと覆いかぶさる一騎を見上げるが、全く状況がわからないでいた。一騎は何も言わないまま、総士のベルトへと手をかけた。
関連記事


もくじ   3kaku_s_L.png   ファフナー
  • 【羽目をはずしたくなりました 2】へ
  • 【8月】へ
   

~ Comment ~

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。
  • 【羽目をはずしたくなりました 2】へ
  • 【8月】へ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。