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ファフナー

冷たい

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 午後二時十四分。夏も訪れようとしているこの時期、この日に僕は今、水びだしになっている。少しだけ肌寒い、というより体は冷えた。服が水分を吸収して重く感じる。肌に張り付くそれは気持ちが悪い。
僕の頭上では、この馬鹿が、ペットボトルを両の手に持ち、僕にミネラルウォーターを浴びせている。ここ最近、こいつのやること全てが僕の頭では追いつけないことばかりだ。やはりファフナーに無理やり乗せるべきではなかったか。訓練をもう少し軽くすべきだったのだろうか。いや、脳波に異常はみられていない、と遠見先生からは聞いたはずだ。だとしたら、僕に過失はない。なのに、こいつは僕だけを標的にして、嫌がらせをして、妄想を広げて、犯そうとして。友、という認識はそろそろ薄れてきそうだ。一騎は、ファフナーに乗りたての頃は、おどおどとして、僕に気を使い過ぎているほどだった。しかし、時が経つにつれて、僕に対していきなり泣いたり、怒ったりすることが多くなり、しまいには笑い出した。会った瞬間に感情を剥き出しされたって、僕は理解できないし、そんなの恐ろしい。
今だって、頬は上気して、こんなにこいつ笑うことがあるのかというほど、にこにこと笑っている。手にミネラルウォーターを持って。

「一騎、やめろ」
「総士、好きなんだ、わかってくれ。どうしたってやめられないんだ」
「・・・お前の手に持っているものを床に置けばそれで済む」
「違うんだ・・・俺は!総士が濡れたとこが見たい・・」

この間も2ℓのペットボトルは僕に惜しげもなく水をおくる。ときおり、どばっ、と音をたてている。髪だって水の滴りがとまらない。

「そんなくだらない理由で僕を水びだしにしたのか!お前は!」
「え?・・ああ、うん」
「いいか!僕はお前のおもちゃじゃない!お前の勝手な都合も大概にしろ!」
「総士・・・!」
「なんだ・・その非難するような目は・・」
「俺は!俺だって、一生懸命悩んで!」
「何を悩んだっていうんだ!」
「お前を生クリーム塗れにするか、水びだしにするか、だ!総士は我侭だから俺がいうこと全部はきいちゃくれないだろ・・」
「おい・・いつ僕がお前の頼みを聞いた?」
「乙姫に聞いた」
「またか!僕のことは僕が決めるっていってるだろ!」
「でも島のコアだぞ!お前の妹だぞ!蔑ろにしていいと思ってるのか!お前は愛が足りない!全然足りない!特に俺に対して!」
「ぐ・・、乙姫を蔑ろにするつもりはないが、お前は違う!」
「愛してるんだよな、わかってるから言わないでくれ、総士。照れる」
「僕がいつそんなことを言った・・・」

一騎は答えを返さないまま、新しいペットボトルのふたを開け始めた。もう僕の話を聞く気がないらしい。本当に勝手な奴だ。
そして今度は服の中から背中に、直接水を入れてきた。先ほどから冷え切ってしまっていた体は更なる水の冷たさに過敏に反応した。

「っひぁ・・っ」
「本当に可愛い、総士。ああ、もう本当に可愛い」

一騎はそんな馬鹿なことを言ってから、僕の後ろへとまわって、僕のことを抱えた。
それから耳を啄ばんできた。性感帯を刺激されて、思わず声があがる。一騎の舌は、僕の体温よりはるかに温かく、耳から熱を帯びるのがわかる。そして首の横側を舐められ、僕は、耐えられなくなってしまった。

「総士、勃ってる」

一騎は不敵に笑って、楽しそうにそう言った。
僕が、こんな紐ごときに縛られていなければ。
今すぐにでもこいつを殴って逃げ出しているのに。
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