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ファフナー(学パロ)

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今日の運勢はきっとついていないに違いない、一騎は午後のHRを終え生徒が教室から去り始めたころ、一人心の中で思う。

まず朝、一騎は父である史彦と気まずい朝食をとる。朝帰りなどという年不相応の行為の後、一騎は史彦に総士との関係を気づいていたことを告げられた。一騎は恥ずかしさで泣きたいことこの上ないのに、家をでるときに「公蔵にお前たちのことを言うべきか」などと言われ、知るかそんなこと!と叫びながら走り出した。そして学校への道中、溝口ににやにやとした薄ら笑いの顔で「若いねぇ」と声をかけられ、一騎はなぜもうこんなに広まっているのか、不思議という思いを通り越して恐怖を感じるようになっていた。
次に昼、昨日総士の家の付近に顔面血まみれの生徒が歩いていたという目撃情報がクラスに出回る。一騎としてはかなり触れたくないところで、引き攣りながら適当に受け流す。しかし、その繕いも空しく、一騎のクラスに来ていた総士があさっりと自分の家から排出したことを認める。暴漢に襲われて、助けがなかったら危なかった、でもその助けてくれた人はこれ以上はその犯人を追い詰めることはしたくないみたいだから、とどこからともなく湧いた教師を含め生徒に訴えかけ、総士の懇願により警察への届出もされず収束を迎える。警察に調べ上げられたりなどしたら、危ないのは一騎の方だ。正当防衛とはいえ、一騎自身、殴り応えとして鼻や顎の骨は罅以上はいっていると感じていた。優等生の特権を全力で使う総士にまた頭が上がらなくなる一騎であった。肝を冷やし、不安で押しつぶされそうになっている一騎に総士は一瞬、得意げな表情を見せた。
そして午後の英語の小テスト。ただの英単語の書き取り問題であったが、一騎は昨日からの一連の出来事で予習などする暇がなく、赤点をとる。剣司にも「ありえねー」などと言われながら笑われ、一騎は結構な悔しさを感じた。その結果として放課後、英語の担当の教師に残され量が倍増したテストを受けさせられることになった。

「早く合格してこい」

総士がしれっと言う。そもそもの原因の塊が何を言うのか、と一騎は更に気落ちする。総士は一騎のクラスの席に勝手に座り、一騎がテストを受けているのを見る。至極、退屈そうに。一騎は、こういうところ総士って自己中心というかデリカシーがないというか、などと悶々とした思いをした。


「朝、溝口さんにからかわれた。父さん、もう話しやがったのかな」
テストも無事に合格し、総士と下校中に一騎がぶすっとしたように話す。

「僕も、朝、学校へ行く途中で溝口さんに会った」
一騎は何かこれから総士が言うことが予測できた。

「・・・それで?」
「隈ができてるな、若いからって夜通しは体によくない、みたいなこと言われたから、一騎がやめなかったんです、って」
「・・・・・・」
「その後笑いながら歩いていってしまったんだが、お前も会ってたんだな。なんだか不思議だ」
「お前のそのためらいもなくなんでも話せることの方が不思議だろ・・・」
「失礼なこというな」

やはり全ての原因はこの可愛らしい容姿をした悪魔にあったのだ、一騎は思わずにはいられなかった。しかしそれでも一騎は総士を想う感情の方が勝り、溜息をつきつつも全て許してしまうのだった。


いつもの通り総士の家につくと、そこには先に来客がいた。

「乙姫」
総士が声を漏らした。
              
「おかえり総士!一騎も久しぶり!」
「「ただいま」」
「ふふっ、変なの。それじゃ一騎も総士と一緒に住んでるみたいだよ」

二人揃って、乙姫に返答をすると、乙姫は楽しそうに上目づかいで一騎をからかい始めた。兄がするのと寸分変わらぬ妹の行動に、これが遺伝か、と一騎は生物の教師が話していたことを思い出した。

「どうしたんだ、急に」
兄が妹に優しく問いかける。

「あのね、今日から私もここに住むの」

一騎は絶句した。昨日晴れて恋人、という関係に実を結んだ総士が溺愛す乙姫は本日最大級の衝撃を一騎へと届けた。そして一騎は乙姫の会話の中で、一騎も、というおまけ扱いされていたことに気づいた。

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