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ファフナー(学パロ)

       6(微エロ注意)

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夏休みが始まろうとしていた。木々は緑に生い茂り、日差しは時が経つにつれて強くなっている。ニュースでは毎日のように最高気温の上昇が伝えられたいた。
総士は一騎の家にいた。いつものごとく放課後をともにし、その夜は一騎に勧められるまま真壁家で夕飯を食べていた。一騎の父、史彦は溝口の家へ酒を飲みにいっているらしかった。

「悪いな、食事まで用意してくれて」
「いいよ、一人だと俺もさびしいし」
「片付けは僕がやる」
「うち、食器洗浄機あるから」
「・・・何かすることないのか?」
「本当に、総士はいてくれるだけでいいって」
「すまない・・」
「俺が好きでやってるんだから、総士は謝ることない」

総士はハンバーグのかけらを口に運びながら申し訳なさそうに言う。一騎は総士に自分が作る料理を食わせる日が来るなど思いもしていなかったので、少しの気恥ずかしさとあり余る幸福感を感じていた。

「そうだ、明日なんだがな、一騎。僕、用事があって一緒に帰れないかもしれない」
「?」

一騎は思わず不思議そうな顔をした。総士の方から帰りを断るなんて珍しかったからだ。

「家にクラスの奴が来る」
「・・それってこの前の球技大会のやつじゃ・・・」
「いや、そいつじゃない。それに三、四人で来るらしいから大丈夫だ」
「そうか・・」
「ごめんな、一騎。何度も断っていたから夏休みで有耶無耶になる前どうしても、と言われてしまった。悪い奴らじゃないさ」
「じゃあ、夜になったら夕飯のおかずもってくよ」
「ありがとう。なんだかお前、僕の妻みたいだな」

くすくすと総士は笑った。一騎は顔をかすかに染めた。一騎が、総士の料理下手を知ったのは夏に入ってからであった。果林の言伝により知ったことであったが、昼になぜコンビニの弁当しかもっていないのかを総士に問い詰めたところ、最終的な答えとして「僕は、生まれてこの方料理などしたことがない」というあまりにも酷い回答が返ってきたのだった。なぜそれで一人暮らしなど始めたのだろうか、と一騎は頭が痛くなったものだった。しかし、夜、簡単な料理を総士に教えたり、同じ食卓で顔を合わせながら食事するようになった。一騎と総士が過ごす時間は増え、総士は益々真壁の家へと馴染んでいった。史彦も、総士が家にいることに対して、ああ、と確認するだけのようになってしまっていた。そして史彦は息子の生き生きとした表情を見て、一騎と総士の仲に水をささぬよう夕飯の時間になると、出掛けることが多くなった。一騎はそれを親不孝にも少し喜んでいたが、史彦の次の日の朝ごはんは普段に比べ豪華になっていた。



翌日、総士は今頃クラスの友達と何してるのかな、と一騎は家で悶々としていた。史彦がそんな一騎の様子に気づく。

「どうした」
「いや・・・別に」
「総士君が気になるなら会いにいけばいいだろう」
「友達といるのに邪魔したら悪いだろ」
「お前も総士君の友達ではないのか」
「それは・・そうだけど」

もうすぐ時刻は八時に迫っていた。もう総士のクラスの奴も帰っただろう、そう一騎は思って先ほど作っておいた煮物とコロッケが入ったそれぞれのタッパを袋に詰め、玄関へ向かう。

「気をつけていけ」
「わかってる」

父との短い会話を終え、一騎はいささか足早に総士の家を目指す。本当は不安で不安でたまらなかったのだ。メールのことも、球技大会のことも全てが一騎を脅かす要素となっていた。そんな奴ら家に呼ぶな、危なすぎる、など総士本人を目の前にして一騎が言えるはずもなかった。総士の部屋はマンションの一階にあり、その階には総士の部屋しかない。一騎は顔パスで受付を通ると、部屋の入り口まで、焦りで走ってしまった。
ドアを開けると、中から総士の悲鳴にも似た叫びが聞こえてきた。玄関には総士の靴ともう一足、一騎の知らぬものがあった。一騎は体温が下がるのを感じ、手に持っていた袋をその辺に投げ、総士のもとへ駆けた。

「いやだっ、はなせっ!・・誰かっ・・・」
「皆城が悪いんだっ!皆城が俺のことを無視するから!」

総士と男の声が一騎の耳に入る。一騎はリビングにつく。そこで一騎は動きを止めた。総士はその男に組み敷かれていた。腕は総士のベルトで括られて、総士は抵抗を試みたのか、その部分の肌はすれて血がでていた。制服のYシャツ開かれて、中に着ている黒の半袖は首もとまでたくし上げられ、白い肌が男の目にふれていた。男は鼻息を荒くしながら総士の胸の突起にしゃぶりつく。片方の腕で総士の腹や胸を気持ち悪い手つきで撫で上げていた。総士は羞恥で顔を染め、髪を乱し、頬からは涙が一筋こぼれた。男が総士のズボンへと手をかける。

「一騎っ!」

その総士の言葉で一騎は我に返った。男に掴みかかってそのまま床に倒し、馬乗りになって、男の顔を殴る。左手は男の首を絞め、右手で男の口や鼻から血がでようとも殴り続けた。男は何か言おうとしたが息もままならぬ喉は音をなさなかった。

「一騎・・・」

総士が弱りきった声で一騎を呼ぶ。一騎は夢中で殴っていた手を止め、おそるおそる総士へと振り向いた。

「そいつは、もう、いい・・・」
「でもっ!」
「部屋から出してくれないか・・・嫌、なんだ・・」
「・・・・わかった」

一騎は冷めつつある頭で男を睨みつけながら、その男をドアの外へ引きずり出す。男の鞄と靴を男へと思いっきり投げつけた。

「次、総士に何かしてみろ・・・殺してやる」

そう言い放ち、ドアを閉めた。
一騎は総士の腕のベルトを取ってやる。ベルトには血が染み込んでいた。一騎はひどく疲れた顔した総士を見る。

「総士・・腕・・・」
「・・・シャワー浴びてくる・・」
「・・ああ、待ってる・・・」

総士が風呂場へと向かった後、一騎は己の不甲斐無さを憎んでいた。部屋へ入ったとき、思慕する相手の男に陵辱させれる姿を見て息を飲んだ。その総士の官能的な表情に心奪われ、動きを一瞬止めた。それは総士に対する裏切りではないのか。守るという約束を反故にしたも当然だと一騎は悔やんだ。
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