スポンサー広告

スポンサーサイト

 ←快音が響き亘る 1 →否定は受けとらぬ、
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


もくじ   3kaku_s_L.png   スポンサー広告
  • 【快音が響き亘る 1】へ
  • 【否定は受けとらぬ、】へ
  • TB(-)|
  • CO(-) 
  • Edit
   

ファフナー

初恋(劇場後+総士女体化)

 ←快音が響き亘る 1 →否定は受けとらぬ、
再び出会うことができた。
来栖のおかげで目に総士を映せた。二年ぶりに会う彼はやはり綺麗で抱きしめたくなるほど可愛らし・・・可愛らしい?いやいや待てよ?総士は男だ。自分と同性だ。
なぜその総士に可愛らしいなどという形容詞が思いつくのか。
今、総士を観察してみる。自分は座っているので総士の身長ははっきりとはわからないが、なんだか小さくなった気がする。白い肌はかわらない。しかし人形のように整った顔は、目が遠見のように大きく睫毛もながくなり顔の輪郭が丸みをおびた、気がする。・・・太ったのか?それにしては過分な肉はついていない。まるで女性のようだ。そして繋いでいる手も指は細く、全体的に小さくなった、気がする。
いやそんなはずないだろ!気がするのではなく確かにそうなっている!

「・・・一騎?」

ほら!自分を呼ぶ声も高いではないか!

「総士・・なんか、お前、まるで・・」
「まるで?」
「おっ、おんっ、女じゃないかっ!」

なんでそこではっとした顔になるんだ。自分の声に違和感を感じないのか。

「何を言ってるんだお前・・、そんな馬鹿な・・。」

俺だって信じられない・・・。

「っ!」
「どうしたっ!?」
「声が!声が高いっ!」
「・・・気づくの遅いだろ」

そして何か喉をさすっていた総士がいきなり服を脱ぎだした。上着を脱ぐとき胸があることを確認した。でかい。これはでかい。

「まてまてまてまてっ!脱ぐなっ!」  

おなか見えた。下乳見えた。やばいやばいやばいやばい!
慌てて総士の腕をつかみ全裸になるのを阻止する。これ以上はやばい、そう判断したからだ。何が、について考える余地もなかったが。

「僕・・・僕・・・」
「落ちつけっ!落ちつくんだ総士!とりあえず落ちつくんだっ!」

何かぶつぶつ言ってた総士がおもむろに自分の胸を両の手で掴みだした。

「・・・ある、だと・・・?」

そこで限界だった。激しい戦闘の後だったから疲弊していたのかもしれない。自分の意識はそこで途切れた。


起きたらそこは自分の家だった。

「総士っ!」

とりあえず叫ぶ。父親が急いで部屋に入ってきた。

「どうしたっ!?」
「・・・・大丈夫だ・・・」
「そうか」
「父さん、総士は?」
「そのことについて話がある。下におりてこい」

昨日のことは自分が疲れていただけかもしれない。疲れで総士が女になったなどという幻覚や幻聴をつくりあげてしまったのだ。そうだ、そうに違いない。
そんなことを考えてから茶の間へとむかった。

「総士君が帰ってきたことは覚えてるな?」
「ああ」
「総士君は女性になった」
「っ!?」

総士が帰ってきたことは嬉しかった。今にでも会いにいって話がしたかった。
だがなんということだ。総士が女・・・?そんなこと信じれるわけがなかった。

「うそだっ!」
「総士君にお前が寝ている間、三日間のうちに精密検査を受けてもらった」

三日・・?そんなに経っていたのか・・・。
父は続ける。

「その結果、遠見先生が総士君の性転換を認めた。身体の形成値はかわっていないそうだ」
「本当なのか・・それ・・」
「本当だ。記憶はそのままであり、本人が皆城総士であることを認識しているのでアルヴィスも性別はかわったが総士君であることを認めた」
「・・・・・」
「・・気になるなら会いにいけ。総士君はアルヴィスの自分の部屋で休んでいるだろう。」
「・・・わかった」
「ちゃんと遠見先生に面会の許可はとるんだぞ」
「ああ」

総士が女、ということは三日前、自分は総士の胸を半分ほど見てしまったのか。やばい勃ちそうになった。
何度も総士の体を思い出しては悶々としているうちにアルヴィスにつき遠見先生に面会の許可をもらった。皆城君も悩んでるみたいだから優しくしてね、と先生に言われた。
何と言おうか。言いたいことが多すぎて収拾がつかない。とりあえず無事帰ってきてくれたことを喜ぼう。そう決心をし、総士の部屋に入った。

「総士、いるか」
「・・・なんだ」
「入っていいか?」
「・・・ああ。僕もお前と話がしたかった」

総士はソファーに座っていた。自分はどこに座ろうか、と考えてから座るところは総士の隣しか見当たらなかったので少し距離をあけて自分もソファーに座る。
総士は疲れた顔をしていた。体は以前の記憶と比べてかなり小さくなっていて、やはり女性になってしまったのだと実感した。

「おかえり、総士。本当に、お前が帰ってきてくれて嬉しい」
「・・・ただいま、一騎。僕もだ」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・それでさ、その、お前の身体・・」
「女になってしまったらしい」
「・・・・・・」
「気持ち悪いだろ」
「そっ、そんなことない!」
「ありえないんだこんなこと。男だったのに女になるなんて」
「でも!・・でも俺は、お前のこと嫌じゃない!好きだ!」

しまった。勢い余って思いっきり好きだと言ってしまった。これじゃ告白ではないか。頼む総士まで顔を赤くしないでくれ。
自分はきっと首まで赤いだろう。総士のことは確かに誰よりも大切で守りたい存在だ。手放すことなんてできない。しかしそれは恋愛とかといった意味は含んでいなかったはずだ。総士が男であったから。だが今の総士は女で、総士であることにかわりわないのに、若い己の身体は総士に欲情している。そして総士の赤らんだ顔をみて心臓が破裂しそうなほど脈づいていた。

「一騎・・僕のそばにいてくれるのか・・?」
「もっ、もっ、もちろんだ!」
「ありがとう、一騎」

顔を染めたまま優しく笑みをこぼした総士に見惚れた。言葉がでない。こんなに悲しみや苦しみ以外で胸が苦しくなることがあったのか。どうにかしてそんなこと当たり前だと総士に伝えたくて華奢な体になった総士を自分の胸に引き寄せ抱きしめた。総士は急なことに驚いてかたまってしまった。
お互いの鼓動が感じられた。
こんな感情は初めてだった。

関連記事


もくじ   3kaku_s_L.png   ファフナー
  • 【快音が響き亘る 1】へ
  • 【否定は受けとらぬ、】へ
   

~ Comment ~

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。
  • 【快音が響き亘る 1】へ
  • 【否定は受けとらぬ、】へ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。